理論と実践と重ねて、四季を快適に過ごせる住まい

  Mukuの家に暮らす方々は、口を揃えて「四季を通じて本当に気持ちがいい」と言ってくれます。でも、こうした住まいを提供できるまでには、長年にわたる試行錯誤の連続がありました。
 日本の家はもっと快適にできるはずだ。そう思っていた当社の社長は、ある時期に「高断熱・高気密の家」のことを知りました。北の寒い地域において成功した家づくりの本が本州にも少しずつ流れてきた頃のことです。その理論が基本的に間違っていないと感じ、「とにかく実践してみよう」と思いました。三重県という地域性も考え、「夏対策」を組み込みながら様々に試行錯誤を繰り返す中で、この地域にふさわしい高断熱・高気密住宅がはっきりと見えてきたのです。
 私たちが目指したのは、断熱性能や気密性能の高さではありません。「快適にしたい」という思いを追求したら高断熱・高気密になったということです。いまでは「高断熱・高気密住宅をるくっている」という意識もないほどに「あたり前」になっています。

Mukuの温熱環境

■冬データ
2008年2月の測定結果です。代表的な2日間を取り上げています。このグラフから次のようのことがわかります。
①外気温の大きな変動に比べ、室温が極めて安定している
24時間連続で暖房をかけているわけではなく、起床時と夕方以降にのみ暖房している状況で、このような室温になっていることに意味があります。断熱性能・気密性能の高さがもたらした結果です。
②外気温が0℃ほどの最低気温を示す早朝において、室温が15℃程度を保っている
もちろん深夜に暖房をかけているわけではありません。前の日に得られた日射熱、夕方以降の暖房熱が高い断熱性能・気密性能によって室内に蓄えられ、外に逃げないことで生まれている現象です。起床時のこの室温は想像できないくらい快適です。
③湿度も快適な範囲で、極めて安定している
冬場に過乾燥状態になる家が多く見られるのですが、これは温風式の暖房機を使うことにより、乾燥している外気がたくさん室内に入ってくることが原因です。適切な断熱・気密にして、輻射型の暖房を「やわらかく」かけることで、こうした快適な湿度環境がうまれます。
 

■夏データ
2008年8月の測定結果です。やはり代表的な2日間を取り上げています。これでわかるのは次のようなことです。
①外気温が40℃超えるような猛暑の日の昼間でも、室温は30℃を少し超えたくらいに保たれている
このような日では、屋根の表面温度は80℃くらいになります。外壁の表面温度も50℃を超えます。この熱がそのまま室内に伝わってくれば、室温は相当なものになってしまいます。また窓から直接入る日射熱もかなり大きなものです。屋根や外壁の断熱性の高さ、そして軒を出すなどの日射遮蔽対策が、室温上昇を防いでくれているわけです。
②室温が30℃を下回っている時間が多い
室温が30℃を下回り、風が通っていれば、ほとんどの人はエアコンをかけません。実際、この家ではエアコンをほとんど使わずに夏を過ごしています。
③湿度が安定している
外気の大きな湿度変化に比べ、室内の湿度はかなり安定しています。これはムク材を内装にふんだんに使うことで、その調湿性能が発揮された結果であると思われます。


関連項目

三重県の注文住宅 無垢と自然素材で作る家

 

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